保育に活かすコミュニケーション
【長野県立大学こども学科4年生の皆さんとの授業】
以前投稿した
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長く一緒に働いていても
普段よく話していても
『今、何を思っているのか』
というのは、意外と分からないもの。
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今年はここにアンテナが立っており
今回の授業の目的ともつながることから
『思いを知る』
ということに重きを置いて
対話することの効果を体感していただく構成で授業を進めました。
保育者が関わる《人》は
子ども、保護者、職員、地域の方々、
0歳児からご年配の方々まで年齢の幅広く、
それぞれの時代を生きてきた人が、今、何を思いながら生活しているのか、
また、今の時代を生きる子どもたちは、今、どんな思いで過ごしているのか、
思いを知ろうとする意識があるかないかで、保育の質や働きやすさ、楽しさややりがいが変わってくるのではないかということを少し感じていただけたのではないかと思います。
・子どもたちの思いを知ろうとすれば
好きなこと、興味があること、伸ばしてあげられるし、克服させてあげられるかもしれない
・保護者の思いを知ろうとすれば
どういうことで困っているか自分で考えようとするだろうし、こういう支援があるとか何か保護者のためにできることが増えそう
・職員同士の思いを知ろうとすれば
得意不得意が分かり、負担が偏らないだろうし、皆が大事にしている思いを知っていれば皆でより良い保育ができそう
こちらは学生さんがグループワークで話し合ったことを発表してくださった内容です。
このようなことを視点として持ち、来年度から現場に入っていかれます。
今の時代に必要な保育を学んでこられた皆さんが、大いにご活躍される現場環境があることを心から願います。
現役保育者として、
保育者をサポートするコーチとして、
学生さんが自分事で考えられるような時間を提供されていた
長島コーチの授業は
自分に手を差し伸べてあげたくなる時間でした。
学生さんたちを知ろうとする気持ちが
あたたかい空気を作っていたのでしょう。
そんな長島コーチが絶対に授業に入れたいと譲らなかったのは
絵本
#鏡の中のぼく
の動画視聴。
授業の最後に動画を視聴いただいたのですが、
学生さんからいただいた感想には動画のことがたくさん書いてありました。
『自分を大切にすることで、自分の心に余裕が生まれて、相手のことをより興味を持って知ることに繋がるのではないかと感じました。』
と書いてくださった方がいまして、
長島コーチの思いも感じてくださったのだろうなと思うとグッときました。
皆さん、
きっと自分の中に問いが生まれた時間だったのだろうとご感想から想像しています。
その問いが皆さんの背中を押してくれるものとなりますように。