長野県立大学こども学科2年生の皆さんとの授業

保育や教育の現場に必要なコミュニケーションとは

【現役保育者の皆さんへ/保育者を目指す学生さんが実習で見ている視点】

今年度で3年目になります
長野県立大学こども学科の学生さんとの授業が終了しました。

計400分
大学の授業4コマをいただきまして
幼稚園実習前の学生さんと
ナーサリーコーチングの内容にふれながら
コーチングコミュニケーションについて考えました。
 
 
毎年ですが
今回も

▶︎コーチングコミュニケーションの授業の内容は、教育実習に活かせると思いますか

▶︎保育、教育の現場に、コーチングコミュニケーションの考え方は必要だと思いますが

この2つの問いに対しての回答は全員

【はい】

を選択くださっています。
 
 
理由としては
(ほんの一部)

・ティーチングとコーチングという考え方があり、どちらも使い分けることが大切だと感じたし、それを実習で観察してこようと思ったから。

・子どもとのかかわり方はもちろんですが、自己対話が印象的でした。初めての教育実習で、マイナス思考になることが増えるかもしれませんが、自己対話を見直して気持ちを落ち着けて臨みたいと思ったから。

・今自分がどんな保育士になりたいのか、子どもとどうかかわりたいのか、じっくり考える時間があって、現時点でそれはできているのか、できていないなら自分には何がたりないのか、などを実習を通して考えたいと思えたから。

・保育者はティーチングコミュニケーションのイメージがありました。しかし、授業の中で子どもが自分自身で答えを出したり、行動したりすることの大切さを学び、コーチングコミュニケーションの必要性を感じたから。

・コーチングを踏まえた他者や自分との接し方ができれば、保育士の離職率などにも良い影響があると考えたから。

・保育者と子どものかかわりだけでなく、保育者同士や保育者と保護者のかかわりでも大切なことだと思ったから。一人の保育者だけがコーチングコミュニケーションの考え方を持っていたとしても他の保育者が持っていなければ、人間関係の崩れにつながってしまうと思うし、それこそ信頼関係や働きやすい環境づくりにつながらないと思ったから。指示提案も必要なときはあるけれど、やんわりと選択肢をひろげてあげるコーチングは全員が対等な関係で信頼を構築できる素敵な関わり方だと思ったから。
 
 
3年間、保育者を目指す学生さんからこのようなお声をいただいています。
 
 
対等な関係でお互いの違いを受け止めながら、お互いの考えを大切にできるコミュニケーションが広がっていく世界を若い方々が目指してくださっています。

このような思いのある人材をどのように成長させていくことができるかは、現保育者の皆さんのお力にかかっていると思います。

若き者が一人現場に立ち向かうことは相当な勇気と覚悟がいることです。将来を担っていただく保育者の皆さんが、未来に希望を持ちながら、周りに気を遣いすぎず、心の余裕を持って子どもたちと関わることができる環境をどうか皆さんのお力で整えていただければと思います。
 
 
長野県立大学こども学科2年生の皆さん
また、
このような貴重な機会を毎年設定してくださる
太田光洋教授
本当にありがとうございました。
 
 
ナーサリーコーチング代表
上野一歩