佐世保市のあさひ保育園でナーサリーコーチング
先日、佐世保市にあります、あさひ保育園の先生方とのコミュニケーション研修でした。
ナーサリーコーチング(HPはこちら)を導入していただいて丸2年
コミュニケーションにアンテナを立てて、自分自身や職場、ご家庭で実践を重ねて来られました。
この日は2年目の振り返りをしていただいたのですが
・子ども達の姿からもコミュニケーション力の成長が目に見えて分かる。
・以前の自分より考え方や関わり方など成長していると思うので継続して実践していきたい。
・自らの中での言動や行動に無理のない程度に目標を持って取り組むことが意識的にできるようになった。
・職員で取り組んでいるナーサリーチェック表のおかげでナーサリーを意識でき、振り返りやとっさの言動にブレーキがかけられていると思います。
などのお言葉もいただいております。
ナーサリーコーチングを園に導入するメリットは
やはり
「職員全員で、園内でコミュニケーションを学ぶことができる。」
ということです。
園から1、2名が園外に出向いて研修を受け、学んだ内容をレポート等で共有する。
という研修スタイルは年間を通して、時間をかけて実施されていると思います。
もちろん学びにはなりますし、現場で実践している方はたくさんいらっしゃると思います。
ただ、
これまで相当な数の園長先生や副園長先生、主任の先生方との面談をさせていただきましたが
その中でよくお聞きするのは
「園内でレポート共有するのですが、その時は学ぶ気持ちもあるし、意識をしている職員はいるのですが、時間がたつと・・・なかなか継続するのは難しいですね。」
ということです。
皆さんがよく使う言葉が
「なかなかですね。」
なぜこの言葉が生まれてしまうのでしょうか。
どんなに素晴らしい研修内容をレポートで共有していただいても
講師の方の話を直接聞いているのは、研修に出向いた職員の方のみ。
研修に出向いた職員の方の受け取り方で内容を理解しているため
講師の方の話を直接聞いて考えて理解することと
間接的に聞いて考えて理解することとでは差が出てくることはお分かりかと思います。
もしかしたら、研修講師の方が伝えたいこととは、全く違った形で伝達されていることも考えられるのではないでしょうか。
実際、人と直接話をしてでさえ、相手が使う言葉の意味を理解しないまま会話は進んでいるものです。
人と話をするとき、どれだけ疑問を持ちながら会話を進めていますか。
「うんうん。」「そうだよね」「分かるよ。」は
本当でしょうか。
「研修内容の伝達」
もしかしたら
「曖昧に受け取り、曖昧に理解した内容を、曖昧な言葉でまとめて、曖昧に伝えている。」
ということが起こっているかもしれません。
レポートの内容は一見良さそう(伝達者のその時の伝え方にもよる)に感じたとしても
内容を理解できないまま、果たして現場で継続して実践していくことにつながっていくでしょうか。
ましてや
机に置かれたレポートを個々で読んで終わり
の共有ではどうでしょう・・・
とはいえ
8年前まで教員をしていた私も、実はまさにやってきたことですし、思い返すと時間の無駄でしかなかったかもしれないとゾッとします。
ここだけの話
レポートなんて適当でした。
「めんどくさい」と思いながら作成していたものです。
よっぽど自分が学びたくてたまらなかった研修で、先生方に素晴らしかったと伝えたい思いが湧くような研修に行かない限り、こんなことが起こってもおかしくありません。
行かされた研修で、本気で内容を持ち帰ってこようという姿勢になれるでしょうか。
研修費用と時間とエネルギー
有効活用できているでしょうか。
以前、ナーサリーコーチングを導入してくださっているある園の主任の先生が
「これまで相当な数の研修に参加していますが、どの研修も最終的に落ち着くところは、サーサリーで言っていることと同じ。結局はコミュニケーションですね。全職員でナーサリーを学べたことはかなり大きかったです。みんなが同時に同じ内容で考えられたからこそ、みんなで意識し合い、働きかけ合い、継続ができる。そのコミュニケーションのベースがあるから、会議も園内研修もスムーズになったし、意見がよく出ます。」
と話してくださいました。
私たちが伝えたいことを言葉にしていただき、本当に嬉しく、今でもお守りになっています。
「コミュニケーションがベースに整っているかどうかはかなり大きい。」
ということを言ってくださっているのだと思います。
コミュニケーションがひとたびズレ始めると、元には戻りにくいものです。
無意識にコミュニケーションを取っていては、ズレていることにさえ気づけないのです。
そしてそれはやがて人との関係性に大きく影響してきます。
「うちの職場はいい感じです。みんなよく話すし、仲も良いですし。」
よく聞く言葉です。
ただ、時間をかけて話を聞いていくと、
「ただ、肝心なところ(会議など)ではなかなか意見が出ないんですけどね・・・」
と話をしてくださいます。
一体、何を意味しているのでしょうか。
ここでもまた
「なかなか」・・・
「なかなか」のまま終わらせますか。
コーチング(コミュニケーション)を学び続けるということは
「なかなか」と思っていることを「なかなか」では終わらせず、実際に「こうあったらいいな」「これができたらいいな」という理想に向かって、一人一人の意識を変えて行動を起こしていくことなのかもしれません。
実際、ナーサリーコーチングを導入してくださっている園の先生方に
「ナーサリーコーチング学び続けて一番の変化は何ですか。」とお尋ねすると
「先生たち一人一人の意識が変わった」
とおっしゃいます。
職員の資質向上を!と言われている今の保育教育の現場には、とても効果的であるということを感じていただいているようです。
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ナーサリーコーチング事業部 九州エリア統括マネジャー
上野一歩